もしも隣の家から火が…?知っておきたい「類焼損害」と備え方

ニュースで火災を見ると「うちも気をつけなきゃ…」と思いますよね。
でも実は、自分の家が火元じゃなくても、隣の家の火災が原因で被害を受けることがあります。
これを「類焼損害(るいしょうそんがい)」といいます。
今回は、このちょっと聞き慣れない「類焼損害」についてお話しします。

1. 類焼損害ってどんなもの?

「類焼損害」とは、隣の家で起きた火災が原因で、自宅や家財が燃えたり壊れたりしてしまうことです。日本は住宅の距離が近い地域が多いので、火が直接まわってこなくても、煙や熱、消火活動の水でダメージを受けることも珍しくありません。
「火元じゃないのに被害が出る」
これが「類焼損害」です。

2. もらい火なのに賠償されないことがあるのはなぜ?

「隣の家からの火事なら、隣が補償してくれるんじゃないの?」
と思いがちですが…実はそうとは限りません。

ここで関係してくるのが「失火責任法」という法律。
ざっくり言うと…
火元の人に重大な過失がない限り、損害賠償の責任は負わなくてもよいというものです。

つまり、

  • ・調理中にその場を離れ、鍋が過熱して出火してしまった
  • ・ストーブ近くに置いていた洗濯物に火が移ってしまった
  • ・コンセントに埃がたまり、トラッキング現象で発火した
  • ・タバコの火が完全に消えておらず、寝具がくすぶって火が広がった

などの“うっかり”レベルでは、賠償責任が発生しないケースがほとんどです。

このように、もらい火によって自宅が被害を受けても、火元側から補償を受けられない場合が多くなります。この点をご存じない方も、実際には少なくありません。

3. もらい火による損害はどのように備えたらよいか

したがって、もらい火による被害への備えとしては、
自分自身の火災保険で補償を確保しておくことが基本となります。
火災保険は、もらい火であっても、ご自身の建物や家財の補償が受けられます。

「うちは火を使わないから大丈夫」と思っていても、
隣家の状況はコントロールできないので、下記のポイントを踏まえ、補償の見直しをしておくことをお勧めいたします。

◆火災保険の見直しポイント

  • ・建物や家財の保険金額が十分かどうか
  • 新価(再調達価額)で補償できる火災保険か(古い保険では時価補償の場合がある)
  • ・建物だけではなく、家財も補償の対象になっているか

4. 「類焼損害特約」って必要?

ここからはもうひとつの大事な備え、「類焼損害特約」 のお話です。
これは、火災保険の特約としてセットできる補償で、自分の家が火元になって、隣の家に損害を与えてしまった場合に、隣の家の損害を補償するためのものです。

先ほど説明したとおり、日本では失火責任法により、隣家へ延焼した場合でも賠償責任が生じないことが一般的です。

しかし、類焼損害特約を付帯しておくことで、

  • ・ご近所との関係性を大切にしたい
  • ・周囲へ迷惑をかける事態を避けたい
  • ・法律上の責任が発生しない場合でも、一定の補償を行いたい

といった心理的な不安を軽減することができます。

5. まとめ

類焼損害とは、隣の火災に巻き込まれて自宅が被害を受ける「もらい火」のことです。
失火責任法により火元から補償されないケースがほとんどのため、ご自身の火災保険でしっかり備えることがとても大切です。
さらに、もし自分が火元になった場合に備えるのが、ご自身の火災保険にセットする「類焼損害特約」です。
この特約を付けておくことで、自宅にもご近所にも配慮でき、より安心して生活できます。

「うちの火災保険、これ大丈夫かな?」
「特約がついてるかよく分からない…」

そんな時は、ぜひお気軽にご相談ください!
暮らしと家計の安心づくりを、いっしょにお手伝いします。

この記事を書いた人:

保険は、加入しなければいけないものと考えている方が多いと思います。
なぜ加入するのかを一つずつひも解いていき、万が一の際に「任せて良かった」と言っていただけるよう保険のことだけでなく身の回りの問題にまで寄り添えるサポーターであり続けます。

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