防災コラム第二弾

9月は『防災月間』です。

1923年9月1日に発生した関東大震災を忘れないため、また台風や豪雨など自然災害が多い時期にあたることから、国は9月を「防災月間」と定めています。

前回のコラム「いざという時のために-防災への備え方と考え方-」では、非常食や電源確保、防犯について紹介しました。今回の防災コラム第二弾では、「口内環境を整える必要性」「車に備える防災」「避難所でのストレス対策」「ペットと避難」について筆者自身の工夫も交えてご紹介します。

防災において大切なのは「一度備えたら終わり」ではなく、継続的に見直すことです。ぜひご家庭の備えの参考にしてください。

1. 口内環境を整える必要性とグッズ

災害時は水が貴重になり、歯磨きが十分にできないことがあります。実は口の中が不衛生になると、口臭や虫歯だけでなく唾液や食べ物と一緒に細菌を体内に吸い込んでしまい、肺炎などの病気を起こすリスクがあります。

筆者は防災リュックに以下のグッズを入れています。

  • 水を使わないマウスウォッシュ
  • 使い捨て歯ブラシ(家族人数分)

避難生活では体力や免疫力が低下しやすいため、特に高齢者や小さなお子様がいる家庭では、口腔ケア用品の準備がとても重要です。

マウスウオッシュと使い捨て歯ブラシ

2. 車にも防災グッズを

災害は自宅以外でも起こります。通勤・通学・旅行先などで「帰宅困難」になった際、車が避難の拠点になることもあります。

筆者が車に常備しているものは以下の通りです。

  • アルミブランケット(寒さ対策)
  • 非常食と水(1日分程度)
  • 簡易トイレ・ティッシュ
  • 充電ケーブル
  • 手回しライト

車の中は温度差が激しいため、食品はこまめに入れ替えることが大切です。また、ガソリンは常に半分以上をキープすることも心掛けています。

車に保管する防災グッズは、カー用品店で購入できるほか、車検の際にプレゼントとしてセット商品がもらえることもあります。こうした機会を利用して、手軽に備えておくと安心です。

車に常備している防災グッズ

3. 避難所での生活でストレスを溜めないために

避難所生活は、物資の不足だけでなく「心の疲れ」も大きな問題になります。プライバシーが守られず、長期間の生活に不安やストレスが溜まりやすいのです。

筆者は、防災リュックに以下のような「気持ちを支える小物」を入れています。

  • 好きな香りのアロマ(リラックス効果)
  • 家族の写真や小さな思い出の品(安心感)
  • トランプなどのカードゲーム(子どもや周囲の人との交流)

家族の写真は、非常時に避難所へ掲示することで安否確認に役立つため、数枚用意しておくと安心です。また、カードゲームは、大人も子どもも一緒に笑顔になれる防災グッズの一つといえるでしょう。簡単なゲームから頭を使う少し難しいものまで、いくつか準備しておくと場が和み、心の支えになります。

こうした「心を守る防災グッズ」を用意しておくと、避難生活を乗り越える大きな力となります。

トランプとカードゲーム

4. ペットと避難について

ペットは大切な家族の一員ですが、避難所での受け入れは制限がある場合も多いです。同行避難は推奨されていますが「同じ部屋に泊まれる」とは限りません。

また、動物が苦手な人やアレルギーがある人、他の犬や猫が苦手なペットなど、さまざまな事情から自家用車内で避難生活を送る人も少なくありません。

そのため、事前に自治体の方針を確認し、以下のような準備を整えておきましょう。

  • ペットフード・水(少なくとも3日分)
  • キャリーバッグやケージ
  • 排泄用シートや消臭袋
  • ワクチン接種記録・写真(迷子対策)

避難所では、ペットがケージ内で過ごす時間が増える可能性があります。災害時に環境が変わっても安心して過ごせるよう、日ごろからケージに慣れるトレーニングをしておくことをお勧めします。

犬の場合は避難時の対応について比較的対策が整っていますが、超大型犬や他のペットなどの場合は、それぞれに合った対策を考えておく必要があります。

不安やストレスが溜まりやすい避難生活において、大切なペットの存在は心の大きな支えになります。とはいえ、今もなお同行避難の難しさが多く残されているため「避難所でどう過ごすか」を想定しておくことが重要です。大切なペットだからこそ、飼い主が前もって準備を整えておきましょう。

5. まとめ

第二弾では「健康・移動・心・家族(ペット)」という視点での備えをご紹介しました。

防災は「生き延びるため」だけでなく「生活を続けるため」「心を守るため」にも大切です。ご家庭の状況に合わせて、ぜひ一度見直してみてください。

この記事を書いた人

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