いざという時のために-防災への備え方と考え方-

東日本大震災から14年を迎えました。
昨年は、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)の発表もあり、備蓄の見直しをされた方も多かったと思います。『いつ起こるかわからない』ではなく『いつ起こってもおかしくない』という状況の中で、私たちが出来ることは何か?を考えることはとても重要です。今回は、筆者が実際に備えている防災グッズや意識の重要性をご紹介します。

1. 非常食と水

<非常食の備蓄>
災害時には、水や食料の供給が途絶える可能性があり、3日分の食料の準備が必要です。
最近の非常食は味もとても美味しいので、気持ちが元気になるためにも好きな味の非常食を用意するようにしています。冷めたままでも美味しい『缶詰』の他に、『魚肉ソーセージ』は常温保存ができ、手を汚さず生でも食べられ、焼くとさらに美味しいので我が家ではローリングストックとして常備しています。他には水で戻せるカット野菜や、ワカメの乾物も在庫がきれないようにしています。

<お菓子の備蓄>
小さなお子様がいる場合は、食料の他に少しでも気がまぎれるようにお菓子を備えておくと良いです。特にラムネには脳のエネルギーとして利用できるブドウ糖が含まれており、とても重要な栄養素を手軽に摂取できるので大人用としても備蓄に追加することを是非お勧めします。

<水・給水タンク>
水は1人1日3リットルが目安です。ペットボトルで保存する以外にも、自衛隊の給水が始まった際に使える給水タンクを用意しておくと安心です。折り畳み式や女性でも使いやすいリュックタイプになっているものもあります。

2. ラジオ・明かり・モバイル充電

<多機能ラジオ>
最近の多機能ラジオは手回しだけでなく太陽光充電もでき、ラジオとしてはもちろんライトや携帯の充電など緊急用の予備バッテリーとしての役割もあります。「電池を使わないアイテム」として必ず備えておきたいアイテムです。

<ラジオの役割>
東日本大震災の際、ラジオは災害の情報を得る重要な情報源でした。ニュースを流す以外にも長引く避難生活のストレスを少しでも軽減できればと、日中は子供向けにアンパンマンなどのアニメソングや高齢者の方が好きな歌謡曲を中心に、夜は不安で眠れない気持ちが少しでも和らげるよう静かで優しい音楽が一晩中流れていたそうです。
番組内で安否確認を伝えるメッセージも多く紹介され、ラジオの重要性が注目されました。

<災害時の携帯電話の役割>
携帯電話は重要なライフラインアイテムです。『安否確認の連絡がとれる(電話やメール)・情報が得られる(ラジオアプリ)・明かりになる(ライト)・気晴らしが出来る(ゲームや動画)』など災害時での携帯電話の役割は大きいです。
そのため、携帯電話を確実に充電できる方法をいつくか持っておくと安心です。
また、家族の機器にも適応した充電コードを用意するのも忘れないでください。

<モバイルバッテリー>
最低でも1~2回は携帯を満タン充電ができるモバイルバッテリーの携帯をお勧めします。
職場や外出先から徒歩で帰宅する際、家族や友人との安否確認の他、地図アプリや夜間は懐中電灯として使用するため携帯電話の充電が必須です。うっかりバッテリー残量が少ない時に万が一、災害が発生したら・・・大丈夫ですか?

<携帯用太陽光パネル>
電気を使えない生活が長くなった際に役に立ちます。手軽に繰り返し使用でき、日中の外出の際にリュックにぶら下げて充電できるタイプがあります。

3. 緊急時の連絡について

<家族連絡先カード・テレホンカード>
ご家族の中で、日ごろから緊急時の連絡先や集合場所は確認をしていますか?
災害時に迅速かつ確実に家族と連絡を取るために、連絡カードは欠かせません。特に電力が使えない場合や携帯電話のバッテリーが切れた場合など、紙の連絡先カードが役立ちます。併せてテレホンカードと一緒にお財布などに入れておくと安心です。

☆連絡先カードには下記の情報を含めることが推奨されています。

  • ・家族メンバーのフルネーム
  • ・携帯電話番号、固定電話番号、メールアドレス
  • ・緊急連絡先(親戚や友人など)
  • ・家族の避難場所
  • ・医療情報(アレルギーや常備薬の情報)

災害発生時には公衆電話は無料化措置が取られ、受話器を持ち上げればそのまま電話が可能です。
職場や学校から自宅までの間など、どこに公衆電話が設置されているか確認しておくことも大切です。

4. 歩きやすい靴

災害時には、ガラス片や泥水など、歩行を妨げる障害物が多く発生します。歩きやすい靴は、足をしっかり守り安全に移動するための必需品です。
避難や移動の際には長時間歩くことが考えられ、足をケガしてしまっては長時間の移動に耐えられないだけでなく、傷口から感染症などを引き起こす可能性もあります。また、歩きやすい靴を履くことで足全体の疲労を軽減しストレスを少なくすることが出来ます。

<子供や高齢者の靴選び>
高齢者は足首をしっかりとサポートする靴を、成長期の子供には少しサイズに余裕のある靴を用意しておくと良いでしょう。

<防災グッズに予備の靴を>
防災リュックには、予備の歩きやすい靴を一足入れておくと安心です。特に、家を急いで飛び出す場合に備えて、屋外用の靴を用意しておくことが推奨されています。

<実際のエピソード>
平成23年3月の東日本大震災発生時には、震源から遠く離れた東京でも各社鉄道が運休し、夕方から深夜にかけて自宅まで6時間以上を徒歩で帰宅された方も多くいたことは記憶にあると思います。

地震発生が平日の日中という事もあり、女性はヒールの高い靴、男性は革靴で職場から自宅までの長時間の移動を余儀なくされましたが、その後、職場に運動靴を1足置く人、日ごろから歩きやすい靴で仕事をする方も増えたようです。

5. 避難時の防犯について

災害時には、自分や家族の安全を守るためにいつも以上に防犯意識を高めることが重要です。避難中や避難所での生活についても防犯対策を怠らないよう心掛ける必要があります。

<災害時に増加する性犯罪のリスク>
災害時の防犯では、パニックや混乱に紛れて発生する空き巣や泥棒、詐欺が注目されがちですが、歩きなれた道や、地域の人が集まる避難所での性犯罪が多く発生しています。
2013年から2018年の5年間の間に被災3県(岩手、宮城、福島)での24時間の女性専用無料電話相談「よりそいホットライン」に寄せられた36万件の相談のうち、5割以上が性暴力被害に関する内容であったことがニュースで報じられました。
避難所では同じ地域に住む人が集まり、安心できる環境に見えますが、長期化する避難生活にストレスを感じた顔見知りからの性犯罪も非常に多いと言われています。
性犯罪はあまり大きく報道されることがありませんが、大切な家族がこのような危険にさらされる可能性があることを忘れないでください。

<安全な場所の選定>
避難所や仮設住宅を選ぶ際には、安全性を重視することが大切です。女性専用の避難所や、家族で一緒に避難できる場所を選ぶことで、性犯罪のリスクを減らすことが出来ます。

<防犯対策の実施>

  1. 1) 避難所での防犯意識の向上
    避難所では、周囲の人々と協力して防犯意識を高めることが重要です。不審な人物や行動に注意を払い、異変を感じたらすぐに報告しあいましょう。
  2. 2) 個人の防犯対策
    女性や子供は、避難所内でも常に周囲に注意を払い、夜間はもちろんのこと日中も一人で行動しないように心がけることが大切です。また、防犯ブザーやホイッスルを持ち歩くことも重要です。お子様が小学生で「避難所内や近所の移動なら知っている場所だから一人で行動しても大丈夫」という親の考えは危険です。是非、ご家族みなさんで防犯対策を話し合ってみてください。

<備えておいて欲しもの>

  1. 1) ロングスカート
    女性や小さなお子様がいるご家庭は、是非防災グッズの中に不要になったロングスカート(出来るだけ長いマキシ丈)を1枚~2枚入れておいてください。プライバシーのない避難所での着替えの際にウエストゴム部分を首にかけてポンチョのように隠して着替えをすることが出来ます。
  2. 2) ホイッスル
    防犯ブザーやホイッスルは必ず、すぐに使えるように携帯をしてください。

6. まとめ

これまでいくつかのアイテムや、筆者が意識していることなどを紹介してきましたが、『備え』とは、単に防災グッズを準備しておくということだけではありません。それは、自分や家族が生活する土地や場所を知り、過去から学び未来を考え、それを大切な人と共有をして万が一の時に生き抜くという強い意志であり、その過程のひとつです。
まずは『知ること』を防災の第一歩として始めてみることが非常に大切です。

この記事を書いた人

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