年末の大掃除 ポイントを押さえて火災を防止しよう

早いもので今年も残りわずかとなってきました。
年末に向けて、少しずつ大掃除を始められている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

掃除を行うことは、火災を防ぐことにもつながります。火災を防ぐために特に掃除しておきたい「コンセント掃除」「コンロ掃除」を中心にお掃除のポイントをご紹介させていただきますので、是非年末の大掃除の参考にしてください。

目次

  • 1. コンセント掃除

    • トラッキング現象とは
    • 不用意に濡れ雑巾などで拭くのはNG
    • コンセントを抜く前に軽く掃除機で吸おう
    • 時短テク
  • 2. コンロ掃除

    • 頑固な油汚れにはアルカリ系洗剤を使おう
    • 五徳の掃除方法
    • バーナーキャップの掃除方法
    • 天板の掃除方法

1. コンセント掃除

コンセントとプラグの隙間に埃が溜まると、トラッキング現象により火災が発生するリスクがあります。特に普段抜き差しをしない家電(冷蔵庫やテレビ、エアコンなど)のコンセント周りを重点的に掃除してみましょう。

トラッキング現象とは
コンセントと電源プラグの間に溜まった埃に湿気が加わると、電源プラグの刃の間で火花放電が繰り返されます。その熱がコンセントに接する絶縁部を加熱し、電源プラグの刃と刃の間に「トラック」と呼ばれる電気のとおり道をつくり放電をおこし、発火する現象です。無理なタコ足配線も埃の溜まりやすさにつながります。お掃除の機会に、配線の見直しもしてみてはいかがでしょうか?
不用意に濡れ雑巾などで拭くのはNG
感電の恐れがあるので、お掃除クリーナーなどの液体洗剤を吹きかけての掃除は禁物です。ブレーカーも落としてから掃除をしたほうがより安全です。
コンセントを抜く前に軽く掃除機で吸おう
埃が溜まっているからと、息を吹きかけたりするのはNGです。コンセントの中に埃が入り込み、火災の危険につながります。掃除機ではなくハンディモップなどでも効果的です。
時短テク
家中のコンセント周りを軽く掃除機で吸ったら、軍手をはめましょう。掃除機で取りきれなかった埃を軍手で取りながら、拭き掃除もできます。汚れがひどい場合は軍手の指先に重曹水を少しつけて拭き取ると綺麗になります。
※水気が残らないように注意してください。

2. コンロの掃除

コンロ周りの油汚れを放置すると、油汚れに着火して火災につながる可能性があります。

頑固な油汚れにはアルカリ系洗剤を使おう
油汚れは酸性です。酸性の油汚れはアルカリ性のもの分解ができます。アルカリ性で家庭用に出回っているのは重曹やセスキ、アルカリ電解水などがあります。
五徳の掃除方法
五徳が入る鍋に水1リットルに対して大さじ2程度の重曹を入れて沸騰させます。沸騰したら五徳を入れ、5分くらい煮たら火をとめて、冷めるまで放置します。冷めたらスポンジ等で擦って汚れを落としましょう。
バーナーキャップの掃除方法
100mlに小さじ1の分量で重曹水を作ります。(水よりぬるま湯がおすすめです。)重曹水を吹きかけ、少し経ってから歯ブラシなどで擦り落としましょう。
天板の掃除方法
重曹水をまんべんなく吹きかけて、浮いてきた汚れを布巾で拭き取ります。いずれも傷がつく可能性がありますので、素材などを確認してから行いましょう。

さて、今回はコンセント周りとコンロ周りの掃除についてご紹介をしました。
掃除に合わせて、火災報知器の点検など火災対策をしていただき、安心して新年を迎えられるよう準備しましょう。

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